1.新しいメディアが持つ可能性と制作費用
絶版がない。
制作費(印刷・流通・製本・保管費)が抑えられる。
電子書籍なら音声や映像を簡単に連動させることができます。フルカラー。
ハイパーリンク(電子書籍からインターネット上へのリンク)。
2.新しい情報発信法としての電子書籍
情報の発信が容易に
世界中に発信が可能
3.情報の受け方の変化
世界中どこにいても、またいつでも、目指す書籍の購入が容易
本棚がいらず、携帯性もあがる。
まとめ
ほかにも、高い検索性などの利点を挙げることは可能ですが、、
1.は主に作り手から見た利点です。作り手とは、編集者と著者ことを。
2.は著者から見た利点です。ロイヤリティーのパーセンテージの高さや読者との距離の近さも利点です。
3.は読み手から見た利点です。
本の制作を考えるとき絶版のリスクがないことは魅力があり勇気づけられます。それだけでなく制作費を抑えながら今まで培った技術をもとに、動画や音声付の電子書籍という、はじまったばかりのメディアに挑戦できることは、喜びといっていいでしょう。
著者=情報の発信者としても同じことが言えます。またそれに加えて、出版に対する費用を心理面、両方のハードルが下がったこと。海外への流通も自動的になされることなども、当たり前すぎてあまり言われていませんが、大きなメリットです。
英訳をつけた電子出版には、大きな夢を感じます。
読者から見た電子書籍は、インターネット環境さえあれば世界中どこからでも、ほしい本をダウンロードした瞬間から読むことができます。またスピードという点では、インターネットに勝るものはありません。
仮に、自分史を英訳付で出版された場合、完成(正確にはアップロード)した瞬間から、世界中の人が読み、話題にする可能性があります。さらに音声付けたなら、自分の声を代を経た子孫の方々が聞くこともあるかもしれません。
このように、電子書籍は夢のあるメディアです。
1,慣れ親しんだ本に対する愛着
手触りのある書籍に対する愛着
紙の本に読みやすさ。(100年以上かかって育てられてきた日本語組版の優位性)
2.電子デバイスでの読書
電子書籍のフォーマットが不統一であること。
電子機器に対する慣れや電子書籍の販売店で本を購入することにも慣れるまで、読書に対する壁になる。
電子デバイスごと読書用ソフトごとに変わるインターフェイスにも慣れが必要
3.高額な初期費用
電子デバイスをはじめとした再生機器の代金やインターネット接続費用
まとめ
デメリットは、大きく分けて三つになると思います。主に読者側の読みやすさの問題だと思います。
1.紙の本に対する愛着
2.電子機器やインターネットに対する慣れ
3.初期費用
これから読書用ディスプレは進化して、電子書籍はいまよりもさらに読みやすくなるでしょう。ですがそれは、紙に印刷された文字の読みやすさに近づいていくだけで、その読みやすさを越えるかどうかはわかりません。また、電子デバイスはディスプレイの大きさが必然的にことなるので、同じ組版を保持することが難しいことも、読みにくさの一つにあげられます。ただしこれは、見開きを単位としたページレイアウトをディスプレイの大きさが一定ではない電子デバイスに当てはめようとした結果おきている無理を不快と感じているのでしょう。電子書籍は、その用途にあったページレイアウトを見つける途上にあるともいえます。たとえば、絵巻物語のような可変レイアウトのような。
また電子書籍を出版するにあたり考えなくてはならないのは、インターネットニュースやホームページやブログから発信された情報との、ちがいです。紙の本は実際に手に取れますので、紙の本以上にちがいが求められます。ただし、絶版がないというメリットを重く見れば、それほどこだわらなくともいいことかもしれません。
これは、メリットとデメリットという二分法にはなじまないかもしれませんが、想像力使って行間を読むといいった、読み手の内部で起きる情報の編集方法が変わってくると感じています。どうしたことか、書いてある文章(情報といっていいかもしれません)は同じなのに、紙と電子では読後の印象が変わってきます。
もしかしたら、読んで覚えていることは、紙で読もうがディスプレイで読もうが同じでも、わすれてしまったこと、本屋で手に取った際の印象、装丁、紙の手触りなどに違いがあるのかもしれません。
文章でイメージに働きかけることでは、紙の本に勝るメディアはないでしょう。